ハンドソーンウェルテッドの良さとは

ハンドソーンウェルテッド製法の良さは何度もお伝えしてるかもしれませんが改めて。

ハンドソーンウェルテッドの良さは一言でいうと中底を厚く使えること、それにつきます。

グッドイヤーでは大体3mmほどに対して、ハンドソーンは5〜6mmほどの厚みのしなやかな革を使います。

何故に厚みがあるといいのか。

それは、返りの良さと歩くときのクッション性、そしてグッドイヤーに比べて中底の沈み込みが激しくないからですね。

グッドイヤーの中底にはリブテープと言ってウェルトを縫うための縫い代を後から中底につけるのですが、

写真で言えば、中底に白いものがくっついていますがこれのことです。

このテープの高さが5mmくらいあって、これが履き始めは返りが悪く固さを感じてしまうのです。履き馴染めばなんてことないのですが。また、その高さ分コルクで埋めるためコルクの分量が多く、履き込むと沈み込みが激しくなる場合があります。これを放置して履き続けてしまうと、中底を痛める原因になってしまうのですね。

ハンドソーンは、中底にリブテープをくっつけるのではなく、中底を切り出して溝を作り出すのです。

中底と一体化していてその溝も高さをそこまで必要としません。

中底が持ち主の足の形になっていく、いわゆるフットベッドが緩やかに形成されて、グッドイヤーほどサイズの変化が大きくならないのが特徴です。

靴の履き心地で一番大事なのは中底です。クッション性と返りの良さに加えて、汗を吸収し発散してくれる意味でもとても大きい。

こればかりは実際にハンドソーンの靴を作って履いて頂くほか体験することが難しいのですが、今までの革靴とは全然違うというのが体験できるはず。

また見た目でも

ウエスト部分を絞り込み見た目にも美しい仕様にすることができるのは、マスターピースラインの醍醐味の一つです。

是非体験してみてください。

6月15日(土)・16日(日)の新作展示・受注会は予約制となっております。

下記よりご予約をお願いいたします。

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皆様のご来店心よりお待ちしております。