今年の3月の事。
私の母が高松に来てくれて
バッグの修理を依頼してくれたのです。
zipの交換と周りの革の編み込み部分が
地の革が傷んでいたので、いっその事
パイピング状にして直したのが下の写真。
これは何十年と持っているバッグで、
確かに私もはっきりと覚えていて
見た瞬間懐かしさがこみ上げました。
それを直すことになるとは思ってもみなかったので
何だか嬉しかったのであります。
これを直している最中に
ポロッと何かが落ちたので拾ってみたら、何と新聞のコラム。
コラムの切り抜きというのが何とも母らしいなと笑みがこぼれた一瞬。
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よくよく、その書いてある内容を見ていると
・くまのプーさんの作者A.A.ミルン
・ジョン・レノン
・かの英国元首相のウィンストン・チャーチル
彼らの幼少時代の通信簿が
めまいを感じずには見る事が難しい内容というほど
手がつけられないやんちゃぶりであったものを記しています。
そしてその結びに、
『きょう多くの学校で終業式がある。
子どもたちは通信簿を手に家に帰ってくる。
きっとドキドキしている。
怒られるんじゃないか、と泣きたい気分の子もいるだろう。
けれどミルンやチャーチル少年を思えばなんて事は無い。
本当の才能を記すには通信簿はあまりにも薄っぺらいのだから。』
お、お母ちゃん。
あなたはこの切り抜いた瞬間、一体何を思っていたんだろう?
息子のパッとしない成績にどう接するべきか・・・・な〜んて。
と、昔の自分と母がその後どんなやり取りだったかは
覚えているはずもありませんが
時間を飛び越え目の前に現れた
たった一切れの紙から、何だか懐かしさと温かさをもらったというお話。
Ps
しかしこういう不思議な瞬間が起こるのは
本や新聞や雑誌、アナログのメディアの特徴かもしれません。
この先ぜーんぶデジタルってなってしまったら
やっぱり少し寂しいなぁ。
両親ともに成績にはそこまでうるさく言われた記憶はありません
のびのびと育ててくれたように感じていますので
とても感謝してます。
というわけで母の日つながりでした。
店主 拝
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