タイトルそのまんまだけれども、何かしらの行事用の靴などは普段使わないため
しまって置かれることがほとんどと思われます。
そしていざ使おうと思って出した時に、これじゃ履けないとなることがよく聞くお話であります。
それだけでなく、その時その時で歩く場所も異なってきますが
砂利が多く凹凸が激しい所を歩かなければいけないこともあるでしょう。
そうなると今度はそのおかげでキズが付いてしまって「このままじゃ次履けない」ともなる。
それでは、どんな状態だったか一度見てみましょう。
|before
時間の経過によりソール(靴底)のラバーが劣化し一文字にヒビが入っています。
これはもうソールを交換するより他ありません。
こちらが、キズのついたヒール。
キズの加減によっては補修で済むものもありますが、ここまで沢山のキズが付いてしまった場合には
ヒールに巻かれている革を新しい革に巻き直してあげることをお勧めしています。
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|それではいったん靴をパーツごとにバラバラに
直していくに当たってそのままでは修理できないため、一旦取れるものを取ってしまいます。
今回は靴本体とソール(靴底)とヒールの主に3つ。
ソールは新たなラバーで同じ大きさへ作りなおし、
ヒールに関しては、巻かれている古い革を一旦剥がすとプラスチックのベースが
出てきますので、それを綺麗にしてから新しく革を巻いていきます。
そしてそれにともない接地するリフト部分も交換。
|ではafter
元々はレザーソールの雰囲気を出そうと底部分をベージュに塗装していたのだと思いますが、黒のラバーそのままを使って仕上げています。
ヒール部分も新たにエナメルで巻き直したことで一層綺麗に。
今回の修理
ソール(靴底交換)¥6480
ヒール革巻き直し¥4320
リフト交換¥1620
新品ではない。新しく買った時の高揚感ではない。けれど嬉しさと包まれるような安心感と改まった気持ちを感じられるのが修理ではないかなと思います。この感じは普段使っているモノの方がより感じられることだと思いますが、どんなものにせよそれが感じてもらえるような修理をしていきたいものだと常々思ってしまいますね。
それでは12月も張り切っていきましょう。
店主 拝
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