GAZIANO&GIRLING Antibes/ガジアーノ&ガーリング アンティーブストライアンフスティール

今日は修理としてはライトなものになります。修理か?というところでもありますが。

この美しいガジアーノガーリングのローファー、アンティーブスを履き下ろす前にスティールの取付けという内容であります。

スチールも何種類かありますがヴィンテージスティール、トライアンフスティールの人気がやはり強い。

しといた方がいいかどうか。
この問いに関しては意見分かれるところでしょうけれど
お好みでとただ一言で済ませてしまうのもなんなので
僕の考える基準とは何かをお話しようかと思います。

結論からいうと結局のところ
やってもいいし、やらなくても大丈夫という何とも取り留めのない
意見にはなってしまうのですが、何故そうなるかというと

新品時はどうしても返りがないためつま先が減りやすいことから

・耐久性に富んだスティールで保護したい
・この見た目が好きである

という気持ち両方よくわかる。

一方

・何をやったところで減るのだから、減った段階でレザーなりラバーなりで
補修をすればいい

という意見もうなずけるのであります。

ただ、確かに買ったばかりの靴を履いて、そんなに             メチャクチャ履いたわけでもないのに
ふと見ると「もうこんなに減ってる!」と驚き、              まだ大丈夫かな?など気を遣いながら履くのは
少々ドキドキするものなんですよね。値段のする靴だったりすると余計に。

なので

そこまで気を遣いたくない場合や、見た目がとにかく好きであるという場合は
装着すると良い。

すぐ減ったとしても返りが出てくれば、段々減りの早さも収まって来るし
ウェルト(ソールを縫いとめる為の縫いぶち)に達する前にちゃんと修理に
出せますよという方はそのままいけばいいかなと。

故にこれを一言で言い表そうとすると「お好みで」なんていう
それ言ったらおしまいじゃんという意見になってしまいがちなのですね。

まあ、今まで「お好みですね」なんてことはこのスティールに関しては言ったことないですけどね☆

というわけでありまして、ここはお客さんがその靴とどう付き合っていくかが重要なところであります。修理屋としてどっちが絶対というのはありません。迷った場合、あなたが不安に思うことを言ってもらって、我々がそれを受け止めた上でどうするのかを相談しながら決めていくのが一番なのではないかなと。

[ad#co-1]

 

|では前置き長くなりましたが今回の例です

 

_dsc6010

 

_dsc6012

 

_dsc6013

 

ひねりの効いたデザインと高い技術で他にはない雰囲気を醸し出してます。

トライアンフスティールもよく似合っていますね。

これからどんどんいい雰囲気になっていくのを期待しています。

 

それでは12月も中旬に突入、年末まで突っ走りましょう。

 

店主 拝

[ad#co-1]