RED WING 2268 CUSTOM

バイクに乗る時のブーツ。

これはかなり頑丈な作りとタフな革が使われている
ワークブーツを愛用する人が多いと思う。

ただ、どんなにタフな革や作りであっても
どうしても起こるのが・・・・・・

シフトチェンジをする箇所にキズがつくこと。

今回Beforeを取り忘れてしまったのだけれど
当該箇所に完全に穴が開いていた。

この場合取れる方法はいくつかあって

一つはシフトチェンジで当たる箇所にだけ当て革をし
保護すること。それもソールをバラさずに
縫える箇所まで縫うのみに留めるか
バラして完全に縫い留めるか。

もう一つはつま先部分を完全に革で覆い
CAPを作ってしまうか。

今回はお客さんの希望で後者になった。
これは当然バラす必要があって
ウェルトまで取り払わなければいけない。
そしてこのブーツのオリジナルの木型が
ない状態で釣り込まなければいけない(ここが一番大変!)
とても大がかりな修理となるけれど、
ソールも換えるタイミングに来ていたのでちょうどよかったのだ。

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ソールは430の3mmシングルミッドでオリジナルに近い雰囲気で。

エンジニアにCAP TOEってあまり見ない仕様
だけれどいい雰囲気に収まったでしょう?

こんな方法もあるのです。

オーナーの思いと、ブーツの思いが重なって
人馬一体ならぬ
持ち主とブーツが一体となることで今回のカスタムは完成!

これこそ正に

既製品であろうとも、どんなものであろうと
大事に使いながら、自分だけのアジを加えていって
世界でただ一つだけのものになっていく良い例ではないかな。

なんて事を考えながら今日も、

誰かの思い入れのある革製品を
直していこうかな。

店主 拝