2度に分けてざっくりとした製作過程をお伝えしてきました
マスターピースラインのローファーの完成編です。
イルチアの銀付きスウェード、タバコカラーを使用して
春夏の暖かい時期にぴったりな爽やかな色味です。
他にはあまりない色なので、目を引きます。
いい意味で。
悪目立ちはしないですよ。
この立体的なソールの曲面は手だからこそ
作り込むことができます。
マスターピースラインの何が良いかって
「手で縫うから良い」ではなくて
クッション性と放湿性の高い、厚みがある中底を使う
から手縫いでなければできないというのと
手で釣り込み、より木型に密着させることができる
この履き心地に大事な点で手を使わざるを得ない
というのが本質です。
そして上で書いた、ソールの複雑で立体的な曲面
これも手でなければできません。
なんでもかんでも、ただハンドメイドだから良いって
訳じゃありません。
機械使っても変わらない部分は機械使った方が
早くて、お客さまに早く渡せるのであれば
それが1番良いわけで。
手でやるには理由があるからなのです。
その分お値段に反映するのはどうにもできないですが
履いて損はさせません。
今回のお客さまも気に入って履き込んでくれることを
願い、修理でまた戻ってくるのを楽しみにしています。
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