バイクに乗る時のブーツ。
これはかなり頑丈な作りとタフな革が使われている
ワークブーツを愛用する人が多いと思う。
ただ、どんなにタフな革や作りであっても
どうしても起こるのが・・・・・・
シフトチェンジをする箇所にキズがつくこと。
今回Beforeを取り忘れてしまったのだけれど
当該箇所に完全に穴が開いていた。
この場合取れる方法はいくつかあって
一つはシフトチェンジで当たる箇所にだけ当て革をし
保護すること。それもソールをバラさずに
縫える箇所まで縫うのみに留めるか
バラして完全に縫い留めるか。
もう一つはつま先部分を完全に革で覆い
CAPを作ってしまうか。
今回はお客さんの希望で後者になった。
これは当然バラす必要があって
ウェルトまで取り払わなければいけない。
そしてこのブーツのオリジナルの木型が
ない状態で釣り込まなければいけない(ここが一番大変!)
とても大がかりな修理となるけれど、
ソールも換えるタイミングに来ていたのでちょうどよかったのだ。
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ソールは430の3mmシングルミッドでオリジナルに近い雰囲気で。
エンジニアにCAP TOEってあまり見ない仕様
だけれどいい雰囲気に収まったでしょう?
こんな方法もあるのです。
オーナーの思いと、ブーツの思いが重なって
人馬一体ならぬ
持ち主とブーツが一体となることで今回のカスタムは完成!
これこそ正に
既製品であろうとも、どんなものであろうと
大事に使いながら、自分だけのアジを加えていって
世界でただ一つだけのものになっていく良い例ではないかな。
なんて事を考えながら今日も、
誰かの思い入れのある革製品を
直していこうかな。
店主 拝
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