Riding boots repair/乗馬用ブーツのジップ交換とソール交換

リアルに乗馬に使われているライディングブーツ。

萌えます。

アンティークのライディングブーツとか

凄い好きなんですよね。置いてあるだけで絵になる。

でも今回のは、10年以上リアルに乗馬に使われていて

それが更に格好良さを醸し出していました。

これを日常にはさすがに使うことはできませんが

何かを行う時のユニフォームというのは

やはりそれだけのための機能美があり

そしてその行為による経年変化には

ある種の美しさが漂います。

 

 

元はこの状態です。

多分、濡れたり湿った土や草の上で使われることが

多いからでしょう、レザーは油分がなくなり

ひび割れてそれはもう凄い状態。

これ以上放っておいたらアッパーや中底にまで

ひび割れが及び、本当はあと10年でも履いていけるものが

これでは寿命が縮まってしまう状態でした。

 

まあオーナーさんは始めジップの修理で持って来て

頂いて、その後当店からソールの交換の提案をしたのですが

ソールは全く気になっていなかったようです。

でも「ここでやっておかないと」な状態を見過ごすわけにはいきません。

 

ジップを交換する上でも、ヒールを一旦取り除かないと

出来ない構造故に、それをバラすには耐えられない

耐久性になっていたのも一つある。

 

バラシて、土汚れを落としてアッパーに栄養を

与えた後にジップを交換し

そのごソールの交換を行いました。

 

元の状態を見る限りではラバーの方が良いのではないかと

思ったのですが

踏んだ感じが変わるといけいけないということで

レザーをお選び頂きました。

 

やはり、こうパフォーマンスを行うための靴は

感覚が重要で、そこがまた難しい所です。

その感覚はご本人にしか分からないもの。

修理してしまったら変わってしまって履かなくなる

というのは僕としても悲しい。

履いた感覚の変化の有無はどの靴でも大事なことなので

肝に命じなければいけません。

更にクリームで磨いてあげれば

経年変化をしつつも

美しい様を取り戻しました。

 

今後もまた10年20年と活躍してくれることを

心より願っています。